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語録その22

まだあります。

そろそろ暖かくなってきたので、寝具も換え頃かと思い、

「施設の部屋のクローゼットに毛布など入れておくといいから、次回布団袋を持ってくるわね。」

『シーツがない。靴もないし、M子(姉)が4月に来るそうだから、聞いてみようと思っている。』

と言い出した。

ほらきた。

夫が「それについては何度も船橋のM子さんに聞いたが、もうないと言っていたよ。おじいさんの思い違いじゃないのか?」

『そんなことはない。確かにわしの新しい靴があるはずだ。M子の勘違いだ。』

M子さんには3年間世話になったのだから、他に言うことがありそうなものだが、相変わらずシーツか靴か?

「もう靴の話はいいじゃないか。外へ行くわけでもないし。おじいさんは必ず、靴の話をするからK子(私)がおじいさんのところへ行くのはいやだと言っている。」

「もう靴の話はよそう。M子さんはもうないと言っているのだし、ほしいのなら買えばいいじゃないか。」

夫がビシッと言ってくれた。

胸がすっとした。

帰り道。

墓参りに行った時、施設の生活に満足しているじいの話に安心していたのに、今日のじいの様子を見てまた『寂しい』と言い出さないかと心配しつつこう言ってくれた。

「K子がおじいさんのところへ行くのを嫌がるのがよくわかったよ。これからは、時々様子を見に行くだけにしたら!」
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by spremuta-arancia | 2007-03-29 20:00 | じい関連 | Comments(0)

平凡だけど幸せな毎日を過ごすおばさんの日記


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