人気ブログランキング | 話題のタグを見る

語録57

ヨーロッパへ旅行中夫が一人でじいを訪ねてくれました。
レクで四文字熟語ゲームをやっていたそうです。
答「八方美人」の時、ゲームの途中でじいは何を思ったか、若かった頃女性にもてた話をし始めた。
そしたらヘルパーさんは全く無視「はい、次」と流した。
施設の人はじいの扱いに慣れてきたらしい。

昨日訪ねた時、夫はじいに「先日四文字熟語ゲームをやっていたね。皆と仲良くゲームに参加して楽しそうだったじゃないの」
『疲れてまうでいかんわ。』
決して楽しかったとは言わない。(不平不満の権化)

要するにじいは頭が悪いので頭を使うことは苦手なのね。
苦手なことは全部疲れると言って逃げてきた人生だった。
楽な方ばかり。

じいは頭と性格以外はどこも悪いところがない。
実はこれが一番厄介なのだ。

ご飯も自分で食べる。風呂もトイレも一人でできる。
それを幸せだと思えばよいのに。
『誰もやってくれる人がおらんもんでひとりでやるしかしゃあない』

夫「母さんが死んでポッカリ開いた穴が大きくて寂しいのはよくわかるよ。
だけどね、M子さんにもK子にもその穴は埋められないんだよ。
それぞれに家庭があり仕事があるんだからね。
その合間に時間を作って施設へ来ているんだよ。」

『それはわかっているんだが。寂しいんだ』
じいの本音だとは思う。

夫「施設にいる人はほとんどそんな人なんだからね。辛抱しなきゃね。」
と言った時じいの顔色が変わったが、
夫には言い返さず黙っていた。

私が言ったら10倍いやそれ以上の言葉が返ってきただろう。
名前
URL
削除用パスワード
by spremuta-arancia | 2007-09-29 14:44 | じい関連 | Comments(0)

平凡だけど幸せな毎日を過ごすおばさんの日記


by spremuta-arancia