2017年 08月 28日 ( 1 )

捕虜の居た駅

城山三郎氏の著作
本にはなっていない
1944年頃
有松駅から電車に乗車したとき
軍需工場へ通う
捕虜たちを見たことを
書いてある

当時
若者は全部兵隊にとられて
駅の改札係は女子高生が担っていた
筆者はその女性に
淡い恋心を抱いていたようだ

駅でいつものように
彼女を見ていたら
怒号が聞こえた
追い立てられるように
列車に乗り込む捕虜たちを見た

筆者も戦局厳しい当時は
勤労動員で軍需工場へ働きに行っていた
慣れない仕事で
火傷や擦り傷が絶えなかった

実は彼は捕虜たちと同じ工場で
働いている

工場には同じ系列の工業高校がある
しかし
功名心にはやる
筆者の通う高校の校長が半ば強引に
その工場の動員を決めた

突然工場で捕虜たちに会わなくなった
別の工場に変わったという
駅では相変わらず見かけた

筆者は予科練を志願した

入隊の前夜
名古屋はB29の絨毯爆撃に見舞われ
熱田神宮も焼け
国鉄も名鉄も不通になった

彼は近所の人たちの万歳の声で見送られ
名古屋までの長い道のりを
自転車をこいだ

筆者自身の話
このあと
終戦
一橋大学へ進学する






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by spremuta-arancia | 2017-08-28 05:10 | 学習 | Comments(0)

平凡だけど幸せな毎日を過ごすおばさんの日記


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