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じいへ

じいは人に自慢できる立派な生き方をしてきた。と言える?
お手本になれる生き方をしてきた?

悪い手本だね。
母さんが死んで寂しいのはよくわかる。

5年半前に母さんが死んで、一人ぼっちになったじいが気の毒で、毎日、じいの家へ通った。
半年続けたところで、私は体調をくずし3kgほどやせてしまった。

そして、そのあと我が家の近くへじいが引っ越してきた。
毎日じいの家へ通い、昼ごはんを作り一緒に食べ、晩御飯を作って帰っていた。

私が5分ほど遅れたことがあった時じいは『どうするつもりだ!』頭から湯気を出して怒った。
自分の家の用事をしながらじいの世話をしているのに、何で5分遅れたぐらいであんなに怒鳴られるのだろう。と思った。

その頃から、買い出しをして行ってもご飯を作ってあげてもじいは全く"ありがとう"を言わなくなった。

ていうか、言ってもらってなかったことに気がついた。
育ててもらった恩をこうやって返しているつもりだ。
"ありがとう"と言ってもばちは当たらないはずだと言うと、
じいは『お前とワシの考え方の違いだ』と訳の分からんことを言った。

私が面倒を看たのは1年9ヶ月。
それから程なくして船橋の姉の家へ行った。

仕事を持つ姉は日曜日には自動車でドライブへ連れて行ってあげたり、毎日ちゃんとご飯を作ってあげたりしたのに、
おかずが足りないとか、夜7時に仕事から帰って来た姉に寂しい寂しいと繰り返していたようだ。
姉が看たのが3年。

寂しいのは仕方がないことでしょ。

本を読む。
お習字をする。
外へ出掛ける。
新聞を読む。
人と会う。
等々工夫すればよいのに。

心の中の寂しさを自分の努力で埋めようとしないで、人に求めてばかり。
世話をしてくれる人を困らせてはいけないんだよ。自分で努力をしなきゃ!
人に迷惑をかけてばかり。

『ワシを名古屋へ帰らせてくれ。今すぐ手続きをしてくれ』やんちゃを言って姉を困らせた。
結局、我儘を聞いてじいを船橋まで迎えに行き、今年1月名古屋の施設へ入居。

TV、衣装ケース、カラーBOX、椅子、テーブル、シャワートイレetc
いろんなものを買い揃えた。
じいがここで快適に暮せるように段取りした。
住み慣れるまで毎日通った。

ある時、私が訪ねると姉のところから『黒い靴が届いてない』
『大きな仏壇があると夜も寝られない。』
などと我儘としか思えないようなくだらないことを言って私たちを困らせた。

結局じいに負けて小さい仏壇を買いに行く車中
『ワシのために子どもがいろいろするのは当たり前だ』
『子どもにヘコへコする必要などない』と息を巻き。
仏壇屋では『ワシのために下調べはしてないのか?』
えらい剣幕!で怒鳴りまくった。

じいは恥ずかしくないのか?

新しい小さい仏壇は上置式なので、地べたに直接置く訳にはいかない。
家で使っていなかったテーブルを重いのを苦労して夫が自転車で運んだが、そのことについても何にも言わない。

じいは恥ずかしくないの?
母さんにもいつもそんな我儘ばかり言ってきたの?
感謝の言葉ひとつ言わない。

5年半あまり経った。

私は今はあなたを父親だと思いたくない。
口を利きたくもない。
顔を見たくもない。

我儘ばかり言った上に
ワシの金。
ワシの通帳。
ワシの印鑑。
自分で管理できる訳ないでしょう。
寂しい寂しい?
そんなもん知るか。
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by spremuta-arancia | 2007-10-18 08:38 | じい関連 | Comments(0)

平凡だけど幸せな毎日を過ごすおばさんの日記


by spremuta-arancia